COBRA_index.html
はじめてのスキー場スタッフ

モーグル滑走初心者編【1】

スキー場スタッフ
>ここをクリックして<
お仕事紹介


絶対上達する「ラインこぶ」滑走法

大自然の中でのバックカントリー、降雪後のパウダー滑走など、スキーやスノーボードを、自由に、そしてダイナミックに楽しむ方々が増えています。
もちろん、フラットバーンをキレイに滑る基礎系のデモ滑走は、今でも根強い人気があり、大会や検定などは多くの参加者を集めています。

そんな中、同じ斜面の「ラインこぶ」を飽きもせず、繰り返し繰り返し滑っている人たちがいます。
平日は、数人の「常連」が、1日中、「こぶ」斜面を滑り続けます。もちろん、週末になると、全国各地から「こぶ」を求めて集結するほどです。

そうなんです。「こぶ」滑走は、楽しい!と思ったが最後、どんどん深みにハマってしまい「こぶ」依存症に陥ってしまうことさえあるのです。

新たにスキー板などの道具を用意する必要がなく、手軽にはじめられる「こぶ」スキーは、技術の向上と共に、その快感に魅了されます。
ですが、なかなか上達しないのも「こぶ」滑走の奥深さです。
だから「こぶ」ゲレンデには、上達を目指す、いつものメンバーが、黙々と「ラインこぶ」滑走を続けています。

このページでは「こぶ」滑走について、我流100%!自称「こぶ」中級スキーヤーの目線で、滑り方の基本をまとめています。

我流100%!です。なので、スキースクールでレッスンを受講したことがありません。
スキーの基礎も雑誌に目を通した程度です。ゲレンデを滑る方々を観察し、スキー技術を身に着けました。

自由気ままにスキーを楽しんでいるうちに「こぶ」に魅了され、試行錯誤を繰り返し、少しずつレベルアップしてきたのです。
その中で、いくつものハードルを乗り越えました。そのハードルをクリアしたときの、きっかけやポイントを、このサイトにまとめました。

「こぶ」に魅了され、レベルアップに挑んでいる方々の、滑り方のヒントが隠れているかもしれません。


「こぶ」滑走の上達には、自身の滑走技術に適した斜面で、目標を設定してチャレンジすることが、ステップアップの近道です。

上級コースの厳しい「ラインこぶ」で、苦戦している方を見かけますが、ステップアップを目指すのなら、適切な斜面でチャレンジしましょう。
もちろん、腕試しに時々厳しい「ラインこぶ」に挑むこともオススメしています。
でも、腕試しはほどほどに!自身の技術に適した斜面で「こぶ」滑走を楽しみながら、ステップアップを目指しましょう。

それでは、最初に「こぶ」滑走のレベルを確認しましょう。


滑走レベル

5段階でレベル分類


「こぶ」滑走のレベル

ここで紹介する「こぶ」滑走レベルは、我流100%!自称「こぶ」中級スキーヤーが「こぶ」滑走のレベルアップ時の、きっかけに基づいて区分けした基準です。
一般的な基準ではありません。

ですが、「こぶ」滑走のステップアップを目指す方々の、現状把握と目標設定に適した基準だと思います。


【Level1】
Lv.1:初心者レベル
目標:「こぶ」に慣れる。
対象: フラットバーンで小回りターンが出来る。「こぶ」を滑れない。あるいは、少し滑れるレベルの方。
フラットバーンで一通りの滑走が出来る方が対象です。特に小回りターンが出来ることが絶対条件です。
小回りターンは、いわゆる キレの良いウェーデルンです。 カービングターンは出来なくて構いません。

20°前後の斜面で「こぶ」をランダムに、10ターン以上の連続滑走ができるまでを、 「こぶ」初心者と位置づけています。
「こぶ」斜面で10ターンを目指す
Level1 「こぶ」が滑れない方〜「こぶ」斜面をランダムに滑れるまで
ときどき「1こぶ」〜「2こぶ」パスしても良いので「こぶ」斜面で10ターン滑れるようになるまでが Level1 です。


【Level2】
Lv.2:初級者レベル
目標:「ラインこぶ」の滑走を目指す。
対象: 「こぶ」をランダムに、10ターン以上の連続滑走ができるレベルの方。
20°前後の、いわゆる中級斜面に出来た「こぶ」を、ランダムに、10ターン以上の連続滑走ができる方が対象です。
ズルズルずり落ちる「スイッチバック滑り」あるいは「ズルどん滑り」は対象外です。
レベル2では、 バンクターンでのランダム滑走も対象ですが、 レベル3からは対象外になります。
レベル3でのステップアップに向けて、バンクターンから脱却しましょう。

20°前後の斜面で「ラインこぶ」を10ターン以上、連続滑走ができるまでを、 「こぶ」初級者と位置づけています。
「ラインこぶ」で連続滑走を目指す
Level2 「こぶ」斜面をランダムに滑れる方〜「ラインこぶ」の連続滑走ができるまで
多少左右に振っても良いので、ラインを外さずに滑れるようになるまでが Level2 です。


【Level3】
Lv.3:中級者レベル
目標:「ラインこぶ」を直線的な縦の滑走ラインで滑る。
対象: 20°前後の斜面で「ラインこぶ」を10ターン以上、連続滑走ができるレベルの方。
20°前後の斜面に出来た「ラインこぶ」で連続滑走できる方が対象です。多少左右に振っても構いません。
レベル3では、 バンクターンは、対象外です。 なるべく縦の滑走ラインで滑るようにします。

25°前後の斜面で「ラインこぶ」を20ターン以上、直線的に滑走できるまでを、 「こぶ」中級者と位置づけています。
縦の滑走ラインで連続滑走を目指す
Level3 「ラインこぶ」の連続滑走ができる方〜直線的な縦の滑走ラインで滑るまで
左右に振ることがなく、縦の滑走ラインで、連続滑走が出来るまでが Level3 です。


【Level4】
Lv.4:上級者レベル
目標:深くエグれた「ラインこぶ」の直線的滑走を目指す。
対象: 25°前後の斜面で「ラインこぶ」を20ターン以上、直線的に滑走できるレベルの方。
25°前後の、いわゆる上級コースに出来た「ラインこぶ」を、縦の滑走ラインで滑ることが出来る方が対象です。
ピッチはやや長めで構いませんが、最低20ターン程度の連続滑走が出来る方をレベル4とします。
レベル4の上級者は、 斜度や「こぶ」の深さに関係なく、 どんな斜面でも、縦の滑走ラインで滑るようにします。

深く削られた「ラインこぶ」を30ターン以上、直線的に滑走できるまでを、 「こぶ」上級者と位置づけています。
どんな「ラインこぶ」でも縦の滑走ラインで連続滑走を目指す
Level4 「ラインこぶ」で直線的な縦の滑走ラインで滑れる方〜深く削られた「ラインこぶ」でも縦の滑走ラインで滑れるまで
深い「ラインこぶ」を、縦の滑走ラインで、連続滑走が出来るまでが Level4 です。


【Level5】
Lv.5:エキスパートレベル
目標:ピッチや深さに関係なく、どんな「ラインこぶ」でも直線的滑走を目指す。
対象: 深く「エグれた」「ラインこぶ」を30ターン以上、直線的に滑走できるレベルの方。
「こぶ」ピッチはやや長めでも構いませんが、深い「ラインこぶ」でも、直線的に滑走できる方が対象です。
多少雑な滑走スタイルでも構いませんが、バランスを崩さずに30ターン程度の滑走が必須です。
レベル5のエキスパートは、 ハイスピードと美しさを身につけた、 選手レベルの滑りを目指します。

美しい滑走スタイルで、ピッチや深さに関係なく「ラインこぶ」を直線的に滑走できるまでを、 「こぶ」エキスパートと位置づけています。
美しい滑走スタイルを目指す
Level5 深く削られた「ラインこぶ」でも縦の滑走ラインで滑れる方がエキスパートです。
深さやピッチを問わず、どんな「ラインこぶ」でも、縦の滑走ラインで、連続滑走が出来る方が Level5 です。

Level1の「こぶ」初心者レベルは、フラットバーンで一通りの滑走ができる方を対象としています。

「こぶ」にチャレンジする上で、フラットバーンでの必須技術は、キレの良い小回りターンで、ウェーデルンとも呼ばれています。
なるべく細かく、キレの良い小回りターンを身に着けてから「こぶ」滑走にチャレンジしないと、上達は難しいでしょう。

なお、フラットバーンでは、カービングターンが人気ですが「こぶ」滑走で、その技術は、ほとんど使えません。


「こぶ」滑走の注意点
「こぶ」の滑り方は、いろいろな方法があります。
「こぶ」滑走の目的は、楽しく滑ることです。なので楽しければ滑り方は、どんな方法でも、滑りやすい方法で構わないのです。

このサイトを制作する数年前までは、とにかく楽しく「こぶ」を滑ろうと、滑り方を気にせず、時々「1こぶ」パスしながら滑っていました。
「こぶ」滑走の上達を意識しはじめると「ラインこぶ」の連続滑走が目標になります。20ターンほど連続滑走が出来ると、次は直線的な縦の滑走ラインにチャレンジしはじめます。

このサイトで、推奨しているモーグル的な「こぶ」滑走方法は、このように「こぶ」の滑り方のレベルアップを目指しているときに、安定性した連続滑走のために一番適した滑走技術と思った滑り方です。

なので、最終的に「こぶ」斜面を直線的な縦の滑走ラインで滑りたい方向けの、滑り方のポイント集となっています。
レベル2までの、「こぶ」初心者、初級者の内は、あまり意識しなくても良いのですが、レベル3「こぶ」中級者以上にステップアップするためには、いくつかの注意点があります。


バンクターン、バンク滑り

基礎系のスキーヤーが好んで使う「こぶ」滑走技術に、バンクターンあるいはバンク滑りと呼ばれる滑走方法があります。

この滑り方は、「こぶ」滑走というより、フラット斜面での中回り〜小回りに近い感覚の技術です。
そのため、バンクターンで滑る方が多い「こぶ」斜面は、幅が広く間延びした「ラインこぶ」が出来てしまいます。
滑走方法も前傾姿勢や吸収動作が少なく、スキーの操作で滑走するというより「こぶ」斜面に出来た壁に沿って滑る感覚です。

この滑り方が身に着くと、前傾姿勢や吸収動作が不充分となり、レベル3の「こぶ」中級者の目標となる「ラインこぶ」を、縦の滑走ラインで滑ることが出来なくなります。

なので、レベル2の「こぶ」初心者を機に、バンクターンからの脱却を検討することをオススメします。


スイッチバック、ズルどん滑り

スキー板を真横にして「こぶ」斜面を横滑りで、ズルズル滑り降りる、スイッチバックあるいはズルどん滑りといわれる滑走方法があります。

「こぶ」初心者の方に良くみられる、「こぶ」の滑り方で、「こぶ」頂点手前で、クルリとターンして、横滑りで「こぶ」をズリ降りる感覚の滑走になります。
これは、「こぶ」斜面に対する苦手意識や恐怖心によって、「こぶ」をターンして超えることが出来ない方の苦肉の策的な滑走方法です。
この滑り方を続けている方は、前傾姿勢や吸収動作がほとんど出来ていない方が多く、この滑走を続けても、上達に非常に時間がかかります。

レベル1の「こぶ」初心者の内は、許容されますが、レベル2「こぶ」初級者の目標「ラインこぶ」の滑走では、スイッチバック、ズルどん滑りは除外されます。
次のステップに向けて、正確な前傾姿勢と吸収動作を身に着ければ、自然にズルどん滑りから脱却できます。

どうしてもズルどん滑りでしか「こぶ」を滑ることが出来ない場合は、一度、緩やかな「こぶ」斜面で、部通の「こぶ」滑走にトライしてみましょう。
苦手意識や恐怖心が無くなる程度の「こぶ」斜面で、正確な前傾姿勢と吸収動作を身に着けると、スグに脱却することができます。





コブレッスンポイント

「こぶ」滑走レベル別習得ポイント


絶対身に着ける4つのポイント

「こぶ」滑走のレベルアップを目指す場合、滑走レベルに応じて、確実に身に着けるポイントがあります。
「こぶ」滑走時に限らず、フラットバーンでも、これらのポイントを意識して、繰り返すことが、「こぶ」滑走のレベルアップにつながります。


「こぶ」滑走レベル別の習得ポイント
レベル別の4つのポイント
Lv.1:いつでもドコでも停止出来ることが重要です。
斜面を問わず、確実なブレーキ操作を身に付け、ゆっくり「こぶ」を滑ることを目指しましょう。

身に着けるブレーキ操作は、急ブレーキです。急ブレーキが身につけば、スピードコントロールも出来るようになります。
Lv.2:吸収動作と前傾姿勢を身に着けることが重要です。
確実に「こぶ」を吸収して、前傾姿勢で滑走することを目指しましょう。

前傾姿勢は、ブーツのカカトに画鋲がある感覚で、カカトを浮かせ、スネでブーツを押させつけるようにします。
Lv.3:「こぶ」裏へのストック操作が重要です。
手首だけのストック操作で、確実に「こぶ」裏に落とすことを目指しましょう

ストックを突き刺す感覚ではなく、ストックを軽く振り上げて、タイミングを見計らって、ストックの先端を「落とす」あるいは、「こぶ」裏に「当てる」感覚を身に着けましょう。
Lv.4:すべての操作を正確に行うことが重要です。
Lv3までのポイントの操作や動作、姿勢を正確・確実に行うことを目指しましょう。

レベル4の「こぶ」上級者は、どんな「ラインこぶ」でも滑走できるレベルですので、次は、滑走スピードや安定感、バランスなどを高い次元でブラッシュアップするようにします。


レベル1は、 ブレーキ操作 「急ブレーキ」
レベル1の、ブレーキ操作は、急ブレーキです。低速からの急ブレーキで構いません。慣れてきたら、スピードを徐々に上げましょう。
フラットバーンはもちろん、「こぶ」斜面で、急ブレーキで停止出来るよう、チャレンジしましょう。
急ブレーキが身につけば、スピード調整も出来るようになります。

レベル2は、 「前傾姿勢」と「吸収動作」
レベル2では、前傾姿勢と吸収動作を身に着けます。
レベル3までの「こぶ」初心者や初級者、中級者にとって、「こぶ」斜面で安定して滑走するためには、確実なブレーキ操作と、前傾姿勢、吸収動作が必須です。
これは、スキースクールを受講せず、我流100%で、試行錯誤しながらレベルアップしていく時に、確信したポイントです。

スキー板の性能が上がりましたが、「こぶ」斜面では、スキー板の性能を発揮させられるのは、レベル5のエキスパートだけです。
一般のスキーヤーは、滑走時に目まぐるしく変化する「こぶ」斜面で、スキー板の性能を発揮させる余裕はありません。
目の前に現れる「こぶ」を自身の判断で、即座に身に着いている技術を最大に生かして、対応するのが精一杯です。

「こぶ」斜面での急ブレーキと前傾姿勢、吸収動作が身に着けば、ほぼ、どんな「こぶ」斜面でも連続滑走できるようになります。
このサイトでは、「こぶ」初心者および初級者の方に向けて、目標設定と滑り方のヒントをまとめてあります。
「こぶ」滑走に挑んでいて、迷ったり悩んだりしたとき、覗いていただき、レベルアップのヒントを探してみてください。

レベル3は、 ストック操作 「こぶ」裏への正確な操作
なお、このサイトは、モーグル滑走初級編ですので、レベル3以降は、別のページにまとめます。

「こぶ」初心者や初級者の方は、 「ブレーキ操作」と「前傾姿勢」「吸収動作」「ストック操作」 を意識して、レベルアップを目指しましょう。


「こぶ」滑走の基本

「こぶ」を滑る前の注意点


滑走前のポジション

昔と比べ、最近のスキー板は性能が上がり、フラットバーンでは、誰でも簡単に上級者並みのターンができるようになりました。
昔はトップ選手しか成し得なかった、高速カービングターンで疾走するシーンも良く見られます。

しかし、スキー板の性能を引き出す滑走は、滑走時にじっくり操作が出来る、フラットバーンでの中回りから大回りに限定されます。
キレの良い小回りウェーデルンやプロペラターンなどでは、瞬時の状況判断と素早い操作が重要で、スキー板の性能を発揮させる余裕がありません。

小回りが連続する「こぶ」滑走では、さらに瞬時の判断と操作を強いられ、上級者でさえ、スキー板の違いで滑り方が大きく変わることはありません。

まさに「こぶ」滑走の巧い下手は、スキー板の性能ではありません。スキーヤーの操作が、そのまま滑走結果となって現れるのです。
滑走時の状況判断はもちろん、正確な姿勢や加重移動、バランス、タイミングなどを、確実に身に着けることが「こぶ」滑走の上達には必須です。

このサイトでは「こぶ」初心者が、「ラインこぶ」を連続滑走できるまでの技術習得ポイントをまとめてあります。
各ステップで滑り方の基礎を細かく説明していますので、「こぶ」が苦手な方や滑れない方、「こぶ」滑走の上達を目指す方への、ヒントとして有効かもしれません。

まず最初に、「こぶ」滑走前のスタンバイ姿勢を確認しましょう。スタンバイ時に意識するポイントをまとめました。


「こぶ」滑走は「く」の字姿勢でスタンバイ
「く」の字姿勢
「こぶ」滑走前のスタンバイ姿勢


「こぶ」滑走前は、必ず「く」の字姿勢をキープします。
「く」の字姿勢は、「こぶ」滑走のスタンバイ姿勢として必須です。無意識に姿勢を整えられるよう意識してください。

「こぶ」滑走以外でも「く」の字姿勢は有効です。なので、滑走前のスタンバイ姿勢として、滑る斜面を問わず滑走前の基本ポジションとして身に着けることをオススメします。


「く」の字姿勢は、昔からスキーの基本姿勢として、雑誌や滑り方マニュアル本などに書かれていました。
「こぶ」滑走に限らず、安定したスキー滑走では、基本的に「く」の字姿勢でスタンバイすれば、問題はないと思います。

「こぶ」滑走前の正確な「く」の字姿勢には、少々、注意するポイントがあります。
安定した「こぶ」滑走のために「く」の字姿勢は、必須なポジションですので、次のポイントを満たした正確な「く」の字姿勢を身につけましょう。


「く」の字姿勢のポイント

「こぶ」滑走前の「く」の字姿勢で、必須となるポイントは、次の3点です。

上体はフォールライン
谷足加重
前傾姿勢


この「く」の字姿勢の必須ポイントは、 「こぶ」滑走中の必須ポイントでもあります。 滑走前のスタンバイ姿勢時に、必ずこれらのポイントを確認するようにしましょう。

上体はフォールライン
滑走前のポジションは「フォールライン」
フォールラインを向いてスタンバイ


「こぶ」滑走のスタンバイポジションは、必ずフォールラインを向いた「く」の字姿勢をキープします。

確実に上体をフォールラインに向けるため、お尻を「山側」にグイっと向けるようにします。


「こぶ」滑走時も、上体はフォールラインを向くことが基本です。
ところが、レベル2までの「こぶ」初心者〜初級者では、なかなかフォールラインを向いて「こぶ」を滑走することができません。

なので、スタンバイ時に、意識してフォールラインを確認するようにします。
そうすることで、徐々にフォールラインを向いて滑走することができるようになります。
もちろん「こぶ」斜面では、フォールラインを向いて滑走したほうが、安定します。


谷足加重
山足は加重ゼロ!
確実な谷足加重でスタンバイ


「こぶ」滑走でのスタンバイ時は、「谷足」加重です。
「山足」は添える程度の「く」の字姿勢でスタンバイしましょう。

しっかり「谷足」に加重するため、「山足」のテール側を軽く持ち上げて、ポジションをキープします。



「外足・内足」と「山足・谷足」


左の滑走ラインの「外足・内足」と、右の滑走ラインの「山足・谷足」は異なります。
「山足」とは常に斜面の山側、「谷足」とは常に斜面の谷側にあるスキー板を示します。

谷足加重は、常に斜面の「谷側」にあるスキー板に加重することです。


「こぶ」上級レベルの方は、両足に加重をかけて「ラインこぶ」を滑走しています。その方が、スピードも安定感もアップします。
しかし、レベル3までの「こぶ」初心者や初級者、中級者の場合、とっさのときに「山足」に過剰な加重をかけ過ぎ、バランスを崩すことがあります。

「ラインこぶ」滑走時は、次々と「こぶ」が目の前に現れ、そのピッチや深さが想定外という場合があります。
瞬間的な判断で、適切な操作を求められる「ラインこぶ」滑走時は、より安定性が高い「谷足」100%加重を意識して滑走した方が、リカバリーし易くなります。
試してみれば判りますが、「谷足」だけで滑った方が、「山足」だけで滑るより、100倍安定します。

「こぶ」上級者は、「山足」と「谷足」の安定感が同等なのです。そのレベルじゃないと、「こぶ」上級者ではありません。


前傾姿勢
かかとを浮かせた前傾姿勢
つま先にしっかり加重して前傾姿勢をキープ


「こぶ」滑走でのスタンバイ時は、「前傾」をキープします。
つま先に加重をかけ、しっかり「前傾」した「く」の字姿勢でスタンバイしましょう。

確実な前傾姿勢を身に着けられるよう、スネでブーツを前に押さえつけ、足の親指で、ブーツのソールを押し付けましょう。 また、意識としては、ブーツの「カカト」部分に画鋲があるイメージで、軽くカカトを浮かせる感覚でスタンバイしましょう。

意識としては、思い切り前傾ですが、 滑走時に過度な前傾は不要です。 スタンバイ時に、しっかり前傾を意識し、 適度な前傾で「こぶ」滑走 をスタートさせましょう。


本来、スキー滑走は、中央加重が理想的でしょう。
安定した滑走が出来れば、中央加重で「こぶ」斜面でもフラットバーンでも、スムーズな滑走ができるハズです。

しかし、レベル3までの「こぶ」初心者や初級者、中級者の場合、操作ミスなどで、スピードが出過ぎることが良くあります。
この、滑走ミスのときに、上体が遅れ後傾となり、さらにスピードが出てしまうことがあるのです。
後傾姿勢のままスピードが出すぎると、バランスを崩してしまい、そのリカバリーが非常に困難です。結果、そのまま暴走や転倒を引き起こします。

前傾姿勢を推奨するのは、「こぶ」滑走中に頻発する操作ミスなどで、上体が遅れたとき、必要以上に後傾しない予防策でもあるのです。
もちろん、「こぶ」斜面では前傾姿勢で滑走した方が、操作もし易く安定感もアップします。

「こぶ」滑走の技術説明などでは、中央加重や「カカト」加重などを説明していますが、それは、「こぶ」上級者のテクニックです。
レベル3までの、「こぶ」初心者や初級者、中級者の、「こぶ」斜面滑走時は、適度な前傾姿勢をキープすることをオススメしています。


「こぶ」初心者ステップは、 モーグル滑走初級編【2】 をご覧ください。
一番下、右側の 次へ の文字をクリックすると、ページが変わります。



白馬で出会うスキーヤー

少し前から、白馬エリアに滞在するようになりました。
連日「こぶ」斜面を滑り続けていると、数人のスキーヤーやスノーボーダーを、毎日のように見かけるようになります。
ストイックに「ラインこぶ」を滑り続ける人や、「ラインこぶ」の上達を目指し必死にチャレンジしている人など、楽しみ方はさまざまです。

中には、フレンドリーに声をかけてくださる方もいて、少しずつ顔見知りが増えていきます。

あるとき、「ラインこぶ」滑走中に停止し、「こぶ」の途中で一息ついていると、近くで滑っていた方に、「その滑り方はカカトか?」と尋ねられました。
実は、残念ながら「こぶ」滑走で「カカト」というワードを、聞いたことがありませんでした。なので少々キョトンとしてしまいました。
はじめて耳にした「カカト」というキーワードでしたが、滑走中に「その滑り方」を聞いているので、滑走方法のことを指していると判断し、NO!を突きつけたのです。

「いいえ!前です!!思い切り前!!」とお応えし、前傾を強調して「こぶ」を2ターン〜3ターン滑ってお話を伺いました。
その方は「こぶ」斜面を、やや前傾姿勢を強調してのターンに「ホゥ!」と声を発して、「いゃぁ〜こぶ斜面ではカカト加重で滑る!って雑誌に書いてあったんですよ!」なんて言っていました。

その後、数本「ラインこぶ」を一緒に滑って、意識しているポイントなどを、説明し別れたのですが、「カカト」加重というワードが気になってしまいました。
滞在先に戻って、早速、検索しました。
すると、「カカト」加重や「こぶ」斜面攻略法など、普通に出てくるのです。

目を疑いました。

「こぶ」滑走では、前傾姿勢と谷足加重が必須です。
上級者でも、中央加重で左右に6:4くらいで、やや谷足加重でしょう。


「カカト」加重は、後傾になりやすい。

「こぶ」上級レベルの方の、滑走テクニックのひとつでしょう。


もちろん、やや「カカト」寄りの中央加重で「こぶ」斜面を滑ることは出来ます。
しかし、意識して「カカト」加重で滑走すると、バランス調整が微妙で、どちらかというとネガティブな「こぶ」滑走になってしまいます。
やはり、ブーツの爪先に加重をかけて、爪先から50cmほどスキー板先端側に加重をかけて、スキー板をしならせながら、「こぶ」を滑った方が安定します。

我流100%ではありますが、いろいろ試行錯誤しました。「カカト」加重での滑走はオススメ出来ません。
バランスを崩した時のリカバリーで「カカト」加重気味になって滑ることはありますが、決して「こぶ」を攻略できる滑走ではありません。

また、「こぶ」上級者のように中央加重や「カカト」加重で滑走した場合、バランスを崩した時に後傾し易いというデメリットもあります。
「カカト」加重での「こぶ」滑走は、レベル4の「こぶ」上級者にステップアップしてから、テクニックのひとつとして身に着ければ良いのかも知れません。



チューンアップしましたか?

スキーチューンアップ ラインこぶ滑走法


「こぶ」滑走では、スキー板を揃えて滑るので、板が重なってソールにキズが付きやすくなります。
定期的に、スキーチューンアップで滑走性能を維持しましょう。
チューンアップすることで、使い込んだスキーを新品時の状態に復元し、スキー板本来のパフォーマンスを引き出すことができます。
スキーチューンアップ

「こぶ」滑走を続け、いくつものハードルを乗り越えました。
その中で、ステップアップのポイントに気づいたのが、このDVDです。
DVDでレクチャーしている内容は「こぶ」初心者から中級者の方に適しています。
悪い例と良い例を比較し、非常に判りやすい説明が多く、弱点を克服するヒントが満載されていです。
「こぶ」滑走で、なかなか上達しない方や、さらに「こぶ」滑走のステップアップを目指す方のバイブルとして、非常に有効なレッスンDVDです。
ラインこぶ滑走法

「こぶ」初心者ステップは、 モーグル滑走初級編【2】 をご覧ください。
一番下、右側の 次へ の文字をクリックすると、ページが変わります。











モーグルコース整備スタッフ
スキー場スタッフ情報は
下のバーをクリックしてください。
詳細ページが開きます。



リゾートバイトの決定版!「ラインこぶ」を滑るのも仕事!!上達間違い無し!モーグルコース整備スタッフ〜スキー場スタッフをもっと知りたい!という方は、このバーをクリックしてください。
inserted by FC2 system